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2022.05.23

「ACAO ART RESIDENCE」 2022年第2ターム参加アーティスト発表

「ACAO ART RESIDENCE」は、アーティストの制作活動支援を目的としており、制作活動におけるアトリエの提供・制作費を支援する滞在制作型プロジェクトです。プロジェクトは2021年3月に始動し、1年を全4ターム(期間:2022年3月~2022年12月)に分け、各ターム5名のアーティストを招聘します。
この度、2022年第2ターム(5〜6月滞在予定)の参加アーティストを発表いたします。

【「ACAO ART RESIDENCE」参加アーティスト】(※五十音順)
・第2ターム(2022年5〜6月滞在予定):
GROUP、竹久直樹、冨安由真、細野晃太朗、森山泰地

第2ターム滞在アーティストの制作現場を鑑賞・体験する「ACAO OPEN RESIDENCE #7」は予定が決まり次第ウェブサイト等でお知らせいたします。

※内容は予告なく変更する場合があります。予めご了承ください。

トップ写真クレジット:
左上から右回りに、細野晃太朗《naked point》Artist:Ryohei Sasaki|冨安由真《The Doom》2021年、個展「The Doom」2021-22年、アートフロントギャラリー(展示風景より)、撮影:西野正将、Courtesy: Art Front Gallery|GROUP《海老名芸術高速》|森山泰地《水神 [suijin]》2016年|竹久直樹《スーサイドシート》展示風景、2022年

 

 

【「ACAO ART RESIDENCE」参加アーティスト】(※五十音順)
第2ターム(2022年5~6月滞在予定):

GROUP
井上岳、大村高広、 齋藤直紀、棗田久美子、赤塚健による建築コレクティブ。建築プロジェクトを異なる専門性をもつ人々が仮設的かつ継続的に共同する場として位置づけ、建築/美術/政治/労働/都市史の相互的な関係性に焦点を当てた活動を展開している。
主な活動として、設計・施工「新宿ホワイトハウスの庭」(東京都、2021)、設計・運営「海老名芸術高速」(神奈川県、2021)、企画・編集「ノーツ 第一号 庭」(NOTESEDITION、2021)、設計・施工「水屋根」(屋外美術展「のけもの」会場構成)、個展「手入れ/Repair」(WHITEHOUSE、2021)など。

 

 

竹久直樹/Naoki Takehisa
1995年生まれ。 多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース卒、2019年よりセミトランスペアレント・デザイン所属。 主にソーシャルメディア普及後における写真を扱いながら、 撮影を行う。 近年の主な個展に「スーサイドシート」(デカメロン、東京、2022)、展覧会参加に「惑星ザムザ」(小高製本工業跡地、東京、2022)、「沈黙のカテゴリー」(クリエイティブセンター大阪、大阪、2021)、「エクメネ」(BLOCK HOUSE、東京、2020)など。また展覧会企画に「power/point」(アキバタマビ21、東京、2022)、「ディスディスプレイ」(CALM & PUNK GALLERY、東京、2021)などがある。

 

 

冨安由真/Yuma Tomiyasu
1983年東京都出身。2005年に渡英し、ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ、ファインアート科にて学部と修士を学ぶ。2012年に帰国。2017年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻修了、博士号取得。心霊や超常現象、夢など、不可視のものや科学的に解明されていないことをモチーフに、現実と非現実の狭間を鑑賞者に意識させる作品を、没入型のインスタレーションや絵画、立体など多様なメディアを横断しながら、数多く発表する。
主な個展に「The Doom」(アートフロントギャラリー/2021-22)、「アペルト15 冨安由真 The Pale Horse」(金沢21世紀美術館/2021-22)、「KAAT EXHIBITION 2020 冨安由真展|漂泊する幻影」(KAAT 神奈川芸術劇場/2021)、「第12回 shiseido art egg:冨安由真展 くりかえしみるゆめ Obsessed With Dreams」(資生堂ギャラリー/2018)、「guest room 002 冨安由真:(不)在の部屋――隠れるものたちの気配」(北九州市立美術館/2018)など。主な受賞に第21回岡本太郎現代芸術賞特別賞(2018)、第12回 shiseido art egg入選(2018)など。

 

 

細野晃太朗/Kotaro Hosono
1986年生まれ。東京都中野区出身。
アートスペース「HAITSU」ディレクター。2013年にアートとファッション・音楽が交わるスペース「ANAGRA」を立ち上げ、2016年まで企画、運営を務める。
以降、国や年代を超え、作家の視点を鑑賞者に伝えるための動詞としての展示、そして鑑賞体験を作っていくことをモットーとし、さまざまな企画を手掛ける。展覧会の企画を軸に、出版物やzine、アパレル、アートスペースやイベントのプロデュースなど活動は多岐にわたる。
現在は自身のライフワークとして東京西荻窪のアパートの一室を使ったHAITSUで、作家と共にその時したい・するべき展示を月一回のペースで開催している。

 

 

 

森山泰地/Taichi Moriyama
1988年東京生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。
自然環境下でのアースワーク的な作品や、自然物を用いたインスタレーションを主に制作している。
2013年の5月、私は川石をハンマーで割って砂利を作っていた。すると石の中から黄鉄鉱の結晶が出てきた。その瞬間、時を遡り立方体を手に入れたように感じた。このような自然現象やその痕跡に遭遇した時に起こる瞬間的な知覚の拡大を引き起こす装置のような作品を作ろうとしている。取り扱う素材は石や木などの自然物の他に、海岸に落ちているプラスティックや、街中のコンクリート片なども多い。近年はこれらの素材を用いた平面、立体作品も制作している。また、海や河川などの水上に舞台を立てて、その上で自らが水神となって行うパフォーマンス「水神」や、カミキリムシを木の中で生かしその痕跡に着彩するという父親の作品をそのまま継承したシリーズ「trace」なども行っている。また、アーティストユニット「鯰」のメンバーとしても活動している。主な展覧会に「木を見て森を見る」(Kana Kawanishi gallery,東京,2021)、「木を見て森を見る」(DEN5,東京,2017)、「尊景地水」(BLOCK HOUSE,東京,2016)などがある。