CMTK(Chihiro Mori x Teppei Kaneuji)_森千裕CMTK (Chihiro Mori x Teppei Kaneuji) _Chihiro Mori
CMTK(Chihiro Mori x Teppei Kaneuji)
森が長年にわたって日常的に撮影を続ける路上、風景、テレビ画面などを対象とした写真が切り取っているものは、瞬間的に過ぎ去ってしまう、もしくはゴミのように扱われる事物や状況が持つ美しさや光、あるいはここではないどこかへの入り口のようなものである。それらを金氏が編集、コラージュし、物質と接続することからプロジェクトは始まる。それらは複数の視線による複数の切断と複数の接続が複雑に混在した、現実と非現実を行き来する新しいイメージである。
2021年にArt Collaboration Kyoto(京都)、やんばるアートフェスティバル(沖縄)に参加。2022年10月に京都国際舞台芸術祭に参加予定。
森千裕
独自の視点による都市観察を通じて拾った断片を取り込み、絵画、ドローイング、彫刻、アニメーション、写真、インスタレーションなど多様な手法で制作。
その作品は、不穏さと美しさ、生の残酷さと面白さが共存し、アナーキーかつ人間的である。
17年に美術館初個展「omoide in my head」(豊田市美術館)を開催。そのほかの主な個展に、「カラフルなヌカルミ」 (CAPSULE 、東京、2012)など。これまでの展覧会に、「Vong Co RAHZI」(blum & poe、東京、2019)、「世界を開くのは誰だ?」(豊田市美術館、2019)、「百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術-」(東京都現代美術館、2019)「CHILDHOOD Another banana day for the dream-fish」(Palais de Tokyo 、パリ、フランス、2018)、「In Focus: Contemporary Japan」(ミネアポリス美術館 、ミネアポリス、アメリカ合衆国、2018)、「六本木クロッシング2013アウトオブダウト」(森美術館 、東京、2013)、「絵画の庭―ゼロ年代日本の地平から」(国立国際美術館 、大阪、2010)、「夏への扉―マイクロポップの時代」(水戸芸術館現代美術ギャラリー 、茨城、2007)など。19年には、「東京2020公式アートポスター」の制作アーティストのひとりに選ばれた。
Art Collaboration Kyoto インスタレーション写真:Courtesy of ACK, 2021, photo by Nobutada Omote