ARTIST

森山泰地Taichi Moriyama

1988年東京生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。
自然環境下でのアースワーク的な作品や、自然物を用いたインスタレーションを主に制作している。
2013年の5月、私は川石をハンマーで割って砂利を作っていた。すると石の中から黄鉄鉱の結晶が出てきた。その瞬間、時を遡り立方体を手に入れたように感じた。このような自然現象やその痕跡に遭遇した時に起こる瞬間的な知覚の拡大を引き起こす装置のような作品を作ろうとしている。取り扱う素材は石や木などの自然物の他に、海岸に落ちているプラスティックや、街中のコンクリート片なども多い。近年はこれらの素材を用いた平面、立体作品も制作している。また、海や河川などの水上に舞台を立てて、その上で自らが水神となって行うパフォーマンス「水神」や、カミキリムシを木の中で生かしその痕跡に着彩するという父親の作品をそのまま継承したシリーズ「trace」なども行っている。また、アーティストユニット「鯰」のメンバーとしても活動している。主な展覧会に「木を見て森を見る」(Kana Kawanishi gallery,東京,2021)、「木を見て森を見る」(DEN5,東京,2017)、「尊景地水」(BLOCK HOUSE,東京,2016)などがある。

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